2008年6月27日金曜日

Bergen - 2nd day


清々しいベルゲンの朝。
ひんやり、、、だけどなんだかあたたかい。
小雨、朝露、霧、、、だけど湿っぽくはない。
町全体がマイナスイオンに包まれているかのような瑞々しさ。
小さな水滴は植物の葉にぷるぷると弾いてる。



am8:40 Bergen - Voss / Train

目も覚めるような鮮烈な赤色が印象的なローカル列車に乗車。

列車が進むごとに車窓の景色は水辺に沿ってゆるやかに走り続けます。
水面に映し出される閑散とした町並みと雄大な自然との対比が美しい。




am10:00 Voss - Gudvangen / Bus

大小様々な滝を横目に、バスは急勾配の丘を越え次なる船着き場を目指します。

丘の頂きあたりにさしかかったところから見えた、
山々が織りなす深い谷間の自然のグラデーション風景が素晴らしい。




am11:30 Gudvangen - Flam / Boat

深い谷間にひっそりと佇む船着き場からボートはゆっくりと進み始める。

世界最長、最深のソグネ・フィヨルド。
その中のまずは、細く入り組んだネーロイ・フィヨルドをボートは進みます。
険しい山並みに囲まれたネーロイ・フィヨルドは最も幅が狭いところでは250m。
その分、勢いよく流れる滝や、堂々とそびえる岩肌をすぐ間近で見上げる。
山々が折り重なる険しい山並みのさらに向こうには氷河の白い頂。
空気がとても“透明”。




pm14:40 Flam - Myrdal / Train

甲板にて澄んだ空気を受けて体全体が潤った頃、ボートはフロムに到着。

ここからは、今回のルートのもうひとつの楽しみである『フロム鉄道』に
乗り換えての旅へと変わります。
クラシカルで趣のある落ちついた印象のフロム鉄道。
谷間の急斜面をゆっくりと走る列車のスピード感と、
車窓から見える新緑と氷河が入り交じる景色が相まったノスタルジックな雰囲気。

思わず窓から顔を覗かせては先頭車両を見つめる。
カーブにさしかかるごとの列車の側面と折り重なる山々の背景。
大きな谷の中へと列車が吸い込まれていくようだ。

途中列車はいったん停車し乗客達はそのまま外の展望台へ。
そこに目の前いっぱいに現れた『ショースの滝』にて10分程の見学時間が設けられる。
豪快な滝のしぶきが列車にまで降り掛からんばかりの迫力。





pm16:00 Myrdal - Bergen / Train

眼下に流れる小さな小川や、かわいらしい家々が建ち並ぶ村を眺め、

列車はミュールダール駅へ到着。
駅を降りて見上げた景色はなんとも雄大。
おおらかに横たわるかのような氷河の残る山々と、
少しくすんだ色合いの列車のコントラストと遠近感。
最高のアングルと対比バランスに巡り会えた気分で心が高揚する。



言葉や写真だけでは言い表せない何度でも何時間でも眺めていたくなる風景。

「こんな風景にほんとうに出会えれるものなんだ、、、。」


半ば客観的な自分が見えつつも、感動が本質を物語った今回のフィヨルドの旅。

ありきたりだけど、自然はすごい。

旅に出ましょう。



pm23:00 Bergen - Copenhagen / Flight

約一時間半おくれでベルゲン空港から帰路へ。

この時期、白夜のノルウェーの空はいつまでどこまでも澄んだ青をしていました。

2008年6月26日木曜日

Bergen - 1st day


6月26日27日一泊二日ノルウェーの旅。
ノルウェーといっても、今回は首都オスロではなくて、
西部の海沿いの町『ベルゲン』を拠点にフィヨルドを巡る旅です。

このノルウェー西部は世界有数のフィヨルド地帯。
そんな、いくつものフィヨルドスポットが点在する中から、
今回は世界最長・最深のフィヨルドといわれる、比較的ポピュラーな
『ソグネ・フィヨルド』を鉄道・フェリー・バスを乗り継いで巡ることにします。

コペンハーゲンからの飛行機はベルゲン行きの直行便にしました。
出発当日、フライトの時間が早朝6:55だった為、
あたりもまだ少し暗く肌寒い中、眠たい目をこすりつつ空港へと向かう。

約一時間遅れでコペンハーゲンを出発。
飛行機が徐々にベルゲンへ近づくにつれ、
眼下に広がる景色は緑色から白色へと変化をしていきます。


荒々しい山肌を幾数越え、約一時間でベルゲン空港上空へ。
窓から見える向こうの方には、朝靄に包まれたウネウネと伸びるフィヨルド群。
今まで写真集でしか見たことのなかったフィヨルドの風景。
はやる気持ちの表れは昨夜の準備後、今日が楽しみで
なかなか眠れなかったことからすでに始まっているようです。



レトロ感のあるブルーを基調にした小さなベルゲン空港からエアポートバスで町の中心地へ。
フィヨルド巡りは明日に控えているので、今日一日はのんびりとベルゲン散策をすることに。



空港からバスで約40分、ヴォーゲン湾を囲むように広がる町の中心地へ到着。
まずは、宿泊先のユースホステルにチェックイン。
さすがフィヨルド観光の町だけあって、
大きなバックパックに、
上下レインウエア、本格的なトレッキングシューズにと、
みんな自然を楽しむ山スタイルに身を包んでいます。

そんな雰囲気の中、いろんな国の人達がユースホステルの受付とかで、
なんだかワイワイガヤガヤウダウダと列をなしている瞬間とかも良いものです。
この先のさらなる期待を、じわじわと心を弾ませてくれます。



重たいバッグパックを預けて身軽になったところで散策へと繰り出します。
ベルゲンは降水雨量が多いことでも有名な町。
膝、腿あたりまで水が貯まることもそう稀では無いとか。
僕等が到着した一日目は、午前中はポツポツと小雨が降っていたものの、
お昼を過ぎたあたりからは、爽快な青空に。



今回フィヨルドともうひとつ楽しみにしていたフィッシュマーケット。
ヴォーゲン湾のほぼ中心最奥にある漁港には色とりどりのテントルーフ。
活きの良い新鮮な魚貝類を、威勢の良い海男達がたたき売り。

『市場』。。。うんうん、良い響きですね。

『おっちゃん』。。。うん、うううん?食べてばかりだね。



たくさんの種類のきれいな色彩の魚やサンドやキャビアに目移りしながらも、
どれにしようか歩いていると、これまた威勢良く味見をすすめて来てくれます。
ビール片手に、ちょこちょこ味見歩き。なんてのもありだったかもね。

最終的に、味見で最高においしかったサーモンの燻製にしました。
こいつはほんとにうまかった。
今晩のパスタに入れることにしよう。
そして、残りは明日のサンドに挟んで持って行くことに。



明日のフィヨルド巡りのチケットを購入するためインフォメーションセンターへ。
順路としては、ソグネ・フィヨルドを時計回りに周遊する為、
列車、バス、フェリー、の各チケットをここでまとめて購入しておくことになります。
ツーリストの多いこういった地域でのチケット手配はとても分かりやすくスムーズです。

これでもうあとは、明日の天候を祈るだけ。



ユースホステルに戻り、キッチンで夕食の仕度。
キッチン内は既ににぎやかな満員状態。
チキンを丸まる調理しているアフリカ系の男達、
野菜をふんだんに使ったパスタを盛りつける欧州系の家族、
香辛料を巧みにカレーライスを作る中国系カップル。
などなど、こういう多国籍なキッチンを見ているだけでも楽しい。
そして、僕等はお約束通り絶品サーモンのペペロンチーノをきれいにたいらげましたとさ。

ベルゲンという町は、しっかりと人の営みを感じ取れる逞しい印象の港町。
ユースホステルの屋上から夕刻のヴォーゲン湾を眺めていると、
そんなふうに感じれたおおらかなノルウェーの一日目でした。

ではでは、明日のフィヨルドに備えて早めに就寝です。
おやすみなさい。


2008年6月16日月曜日

ひみつきち


ふたりは大きなバンに荷物をたくさん詰め込んで、

颯爽とイタリアへの帰路へむかった。

ロミナとマルコと涙々のお別れの翌朝。
シーンと静まり返ったリビングに大好きだったベランダ。
約束の2ヶ月間お世話になった素敵なこのお家とお別れの日。
ふたたび大きなトランクをゴロゴロ運んでお引っ越しです。

そして次なるお部屋はベースメント。
そうです。半地下なんです。秘密基地みたいです。

今日からここへ入居できるようになったのも、
ロミナとマルコのおかげなのです。
実はここ、ロミナとマルコが以前まで1年間程住んでいたお部屋。
ふたりがここのお部屋のオーナーに問い合わせてくれていて、
ちょうど入居者を探していたとの事で紹介をしてもらえたのです。
オーナーミーティングと数通のメールのやりとりにて、
本日より無事入居。という経緯です。

上に住むオーナーのブライムさん一家はアットホームな4人家族。
そんなお宅の半地下スペースを間借りするかたちとなりました。

ベースメントといえども、「フゥー」と吹けばホコリが「ブワァー」。
ではなくて、しっかりと生活の基盤が確保された空間となっています。

今までのハウスシェアとは違ってプライベートルームとなりました。
専用のプライベート玄関もあり、生活するには十分な広さの家具付きワンルームに、別室にてキッチン、シャワー、トイレももちろんプライベートです。

大きなデスクに、味のあるダイニングテーブル。
ゆったりチェアにたっぷり本棚。
来客用のソファーベッドに白壁むきだしの小窓たち。
ゆっくりと珈琲をいれてダイニングテーブルに向かい腰を落ち着かせれば、
お部屋中の間接照明たちが夜更かしに拍車をかける空間なのです。
さあ、どうぞこの『ひみつきち』に遊びにいらしてください。
焼きたてリンゴケーキと珈琲でおもてなしいたしますよ :-)

そして今日。笑顔の素敵なおかあさん『ヤン』が、
お庭のかわいいお花をお部屋に生けて出迎えてくれました。

さてさて、ここから始まる新しい毎日をじっくり大切におくりましょう。



2008年6月9日月曜日

Belleview Beach


暑いっ!
みなさんはもう海水浴には行きましたか?
ってまだ日本はシーズン前だよね。

こちらは連日もう猛暑。
こりゃもうビーチに行くしかもうないな。
ということで、またまた出ましたヤコブセン。
そう、そのヤコブセンが設計デザインしたことで有名な、
ベルビュービーチまで健康的に自転車2時間走らせ行ってきました。
着く頃には干物状態になってるかも、と考えながらも、
ビーチに着けば、かわいらしい水色と白色のボーダー柄の監視塔がお出迎え。
長い道のりの疲れを癒してくれているかのようにビーチにごろん。

デンマークでは今が海水浴のハイシーズン。
よーし、ならばおいらも泳いでやる。
と、意気揚々と片足海に入れたらば。
あり得ないくらいの冷水。
空はカンカン照りで、目の前の水にすごく入りたいのに入れない。
外国のお方たちはみんな普通に海水中ではしゃいでるのに。
そうとう気合い入れなきゃダメ、ムリ、もう入るのやめた。

ヤコブセンの監視塔が見守るビーチで、
ただただシートにごろんの夏の一日。
ゆっくり
ボォケェ〜と海を眺めているともう夕方に。
サマータイムは陽が長いので時間の感覚を忘れてしまいます。

いいんですこれで。
時には静かに遠くをズゥ〜と眺める時間も必要なのです。




2008年6月7日土曜日

Malmö


今日は日帰りバスでスウェーデンはマルメまで。
コペンハーゲンから一番近いスウェーデンの町、マルメ。
バスで1時間で到着します。
シティから8:50のバスに乗り込みいざ出発。
バスはハイウェイに乗り込み、そのまま海へ。
デンマークとスウェーデンの国境のオーレンス大橋を渡れば
そこはもうマルメです。
快晴のなか遠くまで見渡せる大きな海原を見ていると
気分はもうユーミンの『ルージュの伝言』気分です。


ズゥンチャカッ ズゥンチャッ ズゥンチャカッ ズゥンチャッ


マルメは小さな街です。
街の中心にある『フォルムデザイン』やアートギャラリーをはしごしながら過ごします。
土曜日ということもあり、メインストリートもにぎわっています。
残念ながらお目当ての市立図書館は休館日。
蚤の市も土曜日じゃなくて日曜日でした。
だけど、気まぐれに立ち寄った本屋やギャラリーカフェの雰囲気が良かったです。
コペンに比べてゆったりまったりした印象。

コンパクトでちいさな町マルメはかわいい港町でした。
これだけの近さならまたいつでもちょいっと遊びに来れますぜぃ。
ユーミン聞きながら。

ズゥンチャカッ ズゥンチャッ ズゥンチャカッ ズゥンチャッ