2008年10月10日金曜日
KULTURNATTEN
デンマークで年に一度開催される文化のお祭り『カルチャーナイト』へ。
この日の夜は街の美術館、博物館、ギャラリー、動物園、プラネタリウム、
宮殿や城など文化に関わる施設などが一般開放してあります。
このカルチャーナイトのパスバッジを75Dkr(約1500円)で購入して、
ちゃんと胸に貼って提示をすればどこでも自由に出入り可能というわけです。
それも夕方18時から夜中の0時頃まで公開しているということもあり、
いつもは17時にはきっちり閉まって静まり返る街の様子も、
ショップやブックストアやカフェも深夜近くまで営業していて賑やかです。
ここぞとばかりに、よくばりに且つ文化的に夜遊びのできる一日なのです。
街をひととおり出歩き、ノーマン・フォスター設計の象の新舎屋も見学して、
お気に入りの陶器類が多いDESIGNER ZOOや、トーヴァルセン美術館を見て歩き、
クリスチャンボー城の入館には寒空のもと一時間程列に並び、
そのあとルイス・ポールセンのショールームを見学。
そこでふるまっていたホットチョコをいただき、
目の前の運河沿いでピンとした夜空のもと冷えた体を温める。
クリスチャンボー城を囲むその運河沿から小さなボートがしばしば出航している。
なにやら楽しそうな雰囲気なので思わず僕等も飛び乗った。
最後尾の屋外席でブランケットを腰までかけて、
ほのかな明かりのコペンハーゲンの街を横目にボートは風を切りはじめる。
橋げたも低く細い運河からシュドハウネン河の広い闇の海原に出た頃には、
広く深い夜空と月明かりに吸い込まれて行きそうだ。
海上から見る王立図書館ブラックダイヤモンドのライトアップと、
遠くに聞こえるカルチャーナイトを彩るジャズの音色たち。
秋の夜長、深まる寒さとともにコペンハーゲンの長い夜を楽しみました。
▶PHOTO
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